「東日本大震災」関連の災害で被害を受けられた皆様に哀悼の意を表します。
ところで先日ニューヨークタイムスの記者からインタビュー(日本語で)を受けました。
3年ほど前に私がトヨタプリウスに乗っている関係でハイブリットカーに関するインタビューを受け、次なる時代の車は E V(電気自動車)になると言ったことを記事にしてくれまして、今回の大災害と原発事故による停電などでこれからどうなるかと聞かれたのです。
そこで前からの私の「21世紀は環境デザインの時代」持論を述べました。
英国や日本など近代化された国々の社会システム(政治、経済、教育、都市インフラほか)は19~20世紀に整備され合理的、経済的と言われてきましたが『大規模一極集中型』でもう古いのです、電気を遠くの発電所で作り都市に送電したり、生活用水を浄水場で大量につくり各家庭に送水して下水を処理場に集め、道路も鉄道も都心集中型で渋滞は日常化など近代システムはすでに問題が多く、建設に多額な費用が掛かり、現在は老朽化する事で今後多大なコストが必要とされていて不経済であり、今回のような大規模自然災害や戦争、テロなどによる部分障害でも全体が機能停止してしまいます。
21世紀の社会システムは『小規模自立分散ネットワーク型』に変換すべきで、其の為に新しい技術革新と新産業を育成することが重要で日本が21世紀に生き抜く方法であると述べました。
今回のインタビューは E V に関してなので、現在の E V は発電所でつくった電気を充電するシステムなので過渡的なものであり、将来的には原発を含め大規模発電所などは無くても済む 社会システムにするのが望ましく、これからのEV車は『走る発電所』にすれば良いので、それは5~10年ほどで可能です。
その内容は車のボディはソーラー発電皮膜(アモルファス)にし、車の空気取り入れ口に高性能小型風力発電機を複数内蔵させ、外に駐車時は勿論、走れば走るほど風力発電能力はUPします。余った電力は蓄電池に貯め、自宅や会社の電力として利用し又は電力会社に売電出来ます。
家もビルも耐震性を高めた上で、電気は高性能ソーラーと風力発電とバイオマスで賄い、上水は雨水を利用して下水も夫々別々のバイオ浄化装置を設置して使用する『小規模自立分散ネットワーク』すれば夫々の建築や町は安全で、現在の様な大規模インフラの建設と維持監理に膨大な税金を使う必要はなくなります。
日本は19世紀以来、明治維新、第二次大戦、今回の大惨事とほぼ数十年ごと黒船(社会危機)が来襲して、今回の大災害を社会変革をする絶好の機会ととらえ21世紀の新しく豊な社会創りが出来ます。
など私の夢を語りましたら大変面白がってくれ、「将来は明るいですね!」と賛同してくれました。
皆さんも「21世紀は環境デザインの時代」と広く高らかに宣言し、知恵を寄せ協力合って新しい社会システムと造形活動に邁進しましょう。